サクランとは

サクラン配合 紗沙[洗顔石鹸]

極めて高い保水力をもつ高分子多糖類

サクランはスゼンジノリから生まれます!

スゼンジノリ 九州の一部に生息する淡水性の藻類"スイゼンジノリ"。
その"スイゼンジノリ"から「サクラン」という多糖類の一種が抽出できることを、2006年に北陸先端科学技術大学院大学の金子准教授らが発見しました。極めて高い保水力を持つ「サクラン」は化粧品への保湿効果が期待できる、貴重な天然素材です。
サクラン」の元である「スイゼンジノリ」は、熊本市の水前寺成趣園の池で発見され、1872年にオランダのスリンガーによつて世界に紹介されました。「聖なる」を意味する学名「Sacrum」、スリンガーがこの藍藻の生息環境の素晴しさに感動して命名したと言われています。
スイゼンジノリは、高級食材として日本料理で使用されてきましたが、生息環境を維持するのが難しく天然のスイゼンジノリは環境省レッドリストに絶滅危1具1A類として指定されるほど希少なものとなってしまいました。
しかし現在では、福岡県や熊本県にて美しい水、恵まれた環境、人々の多大なる尽力において、養殖が進められ、安定供給が可能となりました。

天然物質で最大級の多糖類

単細胞生物である"スイゼンジノリ"は、細胞体が集合して育っていきます。
この細胞体を覆っている寒天質が、「サクラン」です。
サクラン」はデンプンのような直鎖状の糖の回まり(多糖類)で出来ています。
分析の結果、その分子中に少なくとも10種類以上の糖分子を含んでおり、その分子量の高さは天然物質で最大級であると言えます。
スゼンジノリ スゼンジノリ スゼンジノリ

驚異的6,100倍もの保水カ

驚異的6,100倍もの保水カ
サクラン」の分子量は1,600万
ヒアルロン酸の分子量は200万。この世で最も大きい分子とされていたDNAのそれは600万。
サクランの1,600万という分子量は天然素材からの抽出分子としては最大になります(光散乱法)。実際に顕微鏡で確認すると、その長さは13μmで、産毛の大さが50μmであることを考えると、サクランの分子は非常に切断されにくい分子であることがわかります。
6,100倍の保水力=優れた保湿性
多糖類の一種で、化粧品に多く配合されるヒアルロン酸も、その保水力で有名ですが、その理由は高い分子量にあります。
ヒアルロン酸を上回る分子量を持つ「サクラン」、ヒアルロン酸、キサンタンガムをそれぞれティーパック法で保水性試験を行いました。
結果、ヒアルロン酸、キサンタンガムがそれぞれ1,200倍という値であつたのに対し、「サクラン」は6,100倍というヒアルロン酸の5倍以上もの保水力を示しました。
また「サクラン」分子自体は、不凍水とよばれる水を抱き込んでいますが、その不凍水自体は乾燥状態でも蒸発することのないもの。その為、乾燥した状態でも保湿性は高く、また超巨大分子ですので、皮膚上に「サクラン」の皮膜が形成されることも考えられます。
高い液晶性
希薄水溶液で粘性の高い液晶性を表します。
ヒアルロン酸の原料は鶏のトサカ。(あるいは合成・精製品)
それに対し、サクランは完全な清流に育つ淡水性藻類を原料としています! 

チキソトロピー性

サクラン」はヒアルロン酸とは異なり、皮膚の上で乾燥した後の感覚が非常にさっぱりとしていることが特徴的です。チキソトロピー性という性質は、水溶液をかき混ぜるとサラサラになり、そのまま静かに保つとドロドロになるという面白い性質です。「サクラン」に塩を加えたときはそのチキソトロピー性が更に顕著になり、キサンタンガムを超えるレベルになることが分かつています。

肌への有効性評価

35~60歳の乾燥肌を持つアジア人女性10名に対する、0.2%サクラン配合美容液の有効性評価を行いました。
評価結果は、02%サクラン美容液を塗布した肌は、未塗付または比較として同量のヒアルロン酸Na美容液を塗布した肌と比較して、優れた保湿性と柔軟性を示しました。
また、02%サクラン美容液を塗布した肌は、しわが減少し、よリキメが整つた肌になり、またファンデーションのノリも、未塗付の場合と比較して、より優れていました。

豊かな自然環境でのみ育つ希少な食用淡水のリです。

サクランの原料であるスイゼンジノリは、古くから将軍家の献上品として、また現代でも高級食材として日本料理で使用されてきました。(サラダや酢の物など)この天然の淡水のりは、豊富なミネラルと良質のたんぱく質、炭水化物を含む希少な食材です。
原料となるスイゼンジノリの養殖が試みられていますが、その生育には九州の阿蘇山の伏流水、つまり天然のミネラルを多く含んだ清麗な18~20度の水流が不可欠であることがわかつています。 近年、河川工事等により、スイゼンジノリの育つ環境の水流河川が減少しており、スイゼンジノリを使用していくことは、養殖事業の拡大につながり、とどのつまり、元々あつた環境を保全、育成していく上でも極めて意義のあることと我々は考えています。
※サクランを製造している大東化成工業株式会社の資料から掲載しました。
 大東化成工業株式会社のサクラン製品詳細パンフ(PDF)はこちらから。